【感想】翠星のガルガンティア

宇宙人の戦闘狂が地球に来て人間らしさを身につける話でした。

まず設定がめちゃいいです。存在しないとされていた水没した地球、そこに単身で迷い込んだ戦うことしか知らない主人公。そこでは船が集まった「船団」の上で人間たちが暮らしているって感じです。

主人公機がチェインバーという名前なんですがAIが搭載されててめちゃめちゃ喋ります。チェインバーにすごく愛着が湧くように作られててこういうロボット自体がキャラとして魅力的なのは面白いなって思いました。

主人公のレドも可愛い。

 

話のテーマ自体は人間が生きる意味みたいな感じですごいストレートに好きなやつでした。全体的に二項対立を軸に話が進んでいくのとチェインバーが全部説明してくれるのでわかりやすくて面白かったです。

ですがかなりチェインバーの立ち位置が不安定なところはあったと思います。レドの立ち位置が不安定なのは最も大きく変化するキャラなので当然として、チェインバーも変化するキャラではあったんですがいつ変化したのかがかなり分かりにくかった感じがありました。個人と全体みたいなテーマで中佐と話してる時に全体の幸福みたいな方を推してた覚えもあるし、ストライカーと戦う理由も無理矢理だった感じはなくはないです。くたばれブリキ野郎がめちゃカッコよかったのでよしとします。

かなりチェインバーが肝なアニメだった気がします。明るい雰囲気からの真実発覚で絶望みたいなのも虚淵玄だから透けてた感じはありました(脚本誰か知らなかったら多分死ぬほどビビってた)。飽きることなく見られたので面白かったと思います。

気が向いたらアルドノア・ゼロも見たいです。